34歳からの数学博士

数学徒・プログラマ・一児の父

3/27(金) 「第2回 プログラマのための数学勉強会」開催します!

第2回 プログラマのための数学勉強会」開催します!

現場でコードを書いているプログラマ同士、身近な例をもとに数学を語り合おうという勉強会です。先々月の 第1回 に続き、今回も濃厚なラインアップです!

タイムテーブル:

時間 発表タイトル 分野 発表者
19:00-19:30 プログラマのための線形代数再入門 2 線形代数 taketo1024
19:30-20:00 時計の世界の整数論 整数論 tsujimotter
20:00-20:30 フーリエ変換と画像圧縮 フーリエ解析 ginrou799
20:30-20:50 コーヒーブレイク(軽食付き)
20:50-21:20 Agdaによる論理学入門 論理学 kdxu
21:20-21:50 エニグマ暗号とはなんだったのか 暗号理論 thorikawa

(次回は LT 枠を設けて…というつもりではあったのですが、すぐに30分の発表時間を希望される方で埋まってしまったので、今回もガッツリめなラインアップとなりました笑)

今回は参加登録を抽選方式にしました。本日から一週間が応募期間となります!

次回発表希望者枠も

さらに今回は「次回発表希望者枠」を設けてみました。

「発表したいネタがある!」という方は、抽選なしでご参加頂ける枠です。業務で数学をゴリゴリ使っている方、大学で数学を専攻されていた方、趣味で数学を研究されている方、是非ご検討下さい!

ちなみに第1回のアンケートで「次回聞いてみたいテーマはありますか?」という問いに対して、以下のような回答がありました:

ティン⭐︎と来たそこのあなた、是非「次回発表希望者枠」にご登録を!

それでは、発表者・運営メンバー共々、数学好きなプログラマの皆さんにお会いできることを楽しみにしております!

参加登録はコチラから:

Facebookページもあります:

「第1回 プログラマのための数学勉強会」開催しました!(動画&資料つき)

f:id:taketo1024:20150131155130p:plain

どうも、佐野です。

昨日「第1回 プログラマのための数学勉強会」を開催しました。朝からの大雪にも関わらず多くの方にお集り頂き、濃厚なセッションの数々をお送りすることができて大変嬉しく思っております。

以下、各セッションを動画・資料と共に、簡単に内容のご紹介をさせて頂きます。

1. 「プログラマのための線形代数再入門」 - 佐野岳


[資料]

トップバッターとして発表させて頂きました。線形代数は3Dプログラミングをはじめ、画像処理や機械学習など多くの分野で必要になる数学の分野です。「行列の積はなぜこんな複雑な形をしているのか?」から「行列は線形変換・アフィン変換の定量表現である」という話をしました。

次回は中編として「行列式逆行列とその実装」、後編で「座標変換と固有値固有ベクトル」を発表してみたいと思います。

2. 「明日話したくなる「素数」のお話」 - 辻順平


[資料]

日曜数学者 id:tsujimotter さんの発表です。素因数分解の説明、素数の歌や自作の音楽、3Dプリントした正12面体という身近な話題から、最終的には未解決の「リーマン予想」まで突っ切るという圧巻のプレゼン…ストーリーテリングでした。

ご自身で開発された「リーマンの素数公式」を可視化するウェブアプリでは、会場から感動の拍手が。ぜひ動画をご覧のうえ、辻さんのサイトで滑らかな曲線が階段に近づいていく様子を体験してみて下さい。

3. 「3D表示の数学と高次元への応用」 - μ崎みのり

4次元の人、μ崎みのりさんの発表です。μ崎さんはニコニコ動画で多くの 4次元図形の解説動画 を公開しています。3D空間がどのように2Dの画面に映し出されているかを説明し、その類推から4D空間をどうすれば「見える」のかを解説してくれました。

終盤は4次元図形のオンパレードで会場を震撼させ(実際に揺れた)、イベント終了後にはいつの間にかその姿はなく、スッと4次元の方へ隠れてしまったのかなと噂になっていました。

4. 「Autoencoderでの教師なし特徴抽出」 - 佐々木海


[資料]

データ処理インフラ開発者の佐々木海さんの発表です。機械学習による最適化手法の中で使われている数学の解説と、Deep Learningの概要説明です。

高度な情報処理においては線形代数や解析などの数学が駆使されている…ということがよく分かる発表でした(専門外なので下手なことは言えない…参考図書買って勉強しよう)。

5. 「ゲーム開発におけるバックトラック法」 - 束田大介


[資料]

ミュージシャン・ドラマーであり Unity ゲーム開発者である束田さんの発表です。数学に関する勉強会を開催して欲しいと強く背中を教えてくれ、またゲーム開発者の中に数学に関する課題意識を持っている人が多いということを認識させてくれたのも束田さんでした。

どんなゲームも何かしらのアルゴリズムの上で動いており、その中でもバックトラック法を紹介して動作するデモを見せてくれました。

次回に向けて

…という訳で実に濃厚な3時間でした!辻さんが言っていたようにプログラミングができるということは数学を理解する上での助けにもなり武器にもなるということが伝えられていれば何よりです。

今回ご参加下さった方や、この記事を見て興味を持って下さった方の中で、何か発表できる内容をお持ちの方(あるいは知り合いにそういう人がいる方)は是非ご連絡下さい!次回は LT 枠も設けてもう少し気軽に発表できるようにもしたいなと思っています。

それでは、ご参加下さった皆さん、この記事を読んで下さった皆さん、ありがとうございました!


当日のツイートまとめ:

Facebookページ作りました:

「第1回 プログラマのための数学勉強会」開催します! 1/30(金)

1/30(金) 19:00〜 「第1回 プログラマのための数学勉強会」開催します!

現場でコードを書いているプログラマ同士、身近な例をもとに数学を語り合おうという勉強会です。線形代数から機械学習までの5テーマで30分ずつ、コーヒーブレイクも挟んで和気藹々とやりたいと思っています。

1/16(金) 9:00 から参加登録の受付を開始します!

タイムテーブル:

時間 発表タイトル 分野 発表者
19:00-19:30 プログラマのための線形代数再入門 線形代数 taketo1024
19:30-20:00 整数論の美味しいところのご紹介 整数論 tsujimotter
20:00-20:30 3D表示の数学と高次元への応用 幾何学 μ崎みのり
20:30-20:50 コーヒーブレイク(軽食つき)
20:50-21:20 AutoEncoderでの教師なし特徴抽出 機械学習 Lewuathe
21:20-21:50 ゲーム開発におけるバックトラック アルゴリズム dsgarage

この勉強会への思い

元々この勉強会をやろうと思ったのは、昨年10月に開催された「iOS 8 / Swift 勉強会」で「虚数は作れる!Swift で学ぶ複素数」という発表をしたのですが、思った以上に好評で「数学の話をもっと聞きたい」という声も頂いたりして、何より僕自身が話しててめちゃくちゃ楽しかったので、もっとやろうと。

どんなプログラムでも数学と無関係ということはなく、最近は個人でも3Dゲームを作れるようになったりビッグデータの台頭でその解析にも数学の知識が求められたりと、プログラミングにおいて数学の理解があることの重要度は増していっています。

一方でプログラマは数学に対する課題意識を持っていても、改めて勉強しなおすにもどこから手をつけたらいいか分からずにいる人も多いんじゃないかなと思います。

そこでプログラマ同士でプログラミングの話と絡めて数学について話せば、学生のときにいまいちしっくり来なかった話もずっと身近に感じられるようになるし、また数学とプログラミングに関する限りはゲーム・アプリ・バックエンドなどどんな分野の話もできるので、知らない分野の話も聞くことができて楽しいんじゃないかなと。

そんな訳で身近で発表してくれそうな人や、ネット上で面白く数学の話をしている方に声をかけて、発表者が集まったので勉強会を開催する運びとなりました!中にはまだ直接お会いしたことがない人もいるので、当日がドキドキです。

レベルが高すぎてついていけないんじゃ…?

発表タイトルを見るとレベルが高いように見えてしまうかもしれませんが、プログラマで数学に対する興味(あるいは課題意識)がある人ならきっと楽しめる内容になると思います。学校の授業みたいに全部理解して帰らなきゃいけないものと思わないで下さい。

僕の「プログラマのための線形代数再入門」では、「なぜ行列の積はこんなややこしい計算になってるんだ?」という問いから、「線形代数におけるベクトルとは足し算と定数倍が宣言されただけの抽象クラスである」というような話をしたいと思っています。

気軽にご参加ください!

ここまで読んでくれたということはきっと興味を持ってくれたということだと思うので(笑)、是非気軽にご参加ください。参加登録は 1/16(金) 9:00 からです!